玉手箱とCABの違い・見分け方は?Web-CABとは?対策方法も

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就活生や転職活動中の社会人の中には玉手箱=CAB(キャブ)であると思っている人もいます。

後ほど詳しく解説しますが、玉手箱=CABではないのでご注意ください。

玉手箱とCABでは出題される科目が全然違います。

※「玉手箱とは?対策方法や試験の特徴は?対策いらない?完全解説で就活生・社会人必見!」もぜひ参考にしてください。

本記事では玉手箱の受検回数=100回超・日本一玉手箱に詳しい私アキラが、玉手箱とCABの違いや見分け方、Web-CABとは何か・CABの対策方法について解説します。

ちなみにですが、玉手箱にはたった3時間の勉強で玉手箱が通過してしまう勉強法があります。

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玉手箱とCABの違いは?Web-CABとは?

玉手箱とCABはともに日本エス・エイチ・エル株式会社が開発しているWEBテスト(適性検査)ですが、内容は異なるWEBテスト(適性検査)です。

※「玉手箱とWEBテスト・適性検査の違いとは?対策方法や例題・問題集もご紹介!」もぜひ参考にしてください。

玉手箱=CABではありませんのでご注意ください。

玉手箱は多くの企業が導入している主に総合職向けのWEBテストですが、CABはコンピュータ職適性テストで、主にSE(システムエンジニア)やプログラマーの選考で導入されています。

※「玉手箱採用企業一覧100選!受けられる企業で練習!ESなしや英語がある企業も」という記事もぜひ参考にしてください。

玉手箱とCABの出題範囲はそれぞれ以下の通りとなっています。

<玉手箱>

科目試験時間問題数
論理的読解(言語)25分または15分52問または32問
趣旨判断(言語)10分32問
趣旨把握(言語)12分10問
四則逆算(計数)9分50問
図表の読み取り(計数)35分または15分40問または29問
表の空欄推測(計数)35分または20分35問または20問
論理的読解(英語)10分24問
長文読解(英語)10分24問
パーソナリティ(性格検査・正式版)約20分68問
パーソナリティ(性格検査・簡易版)特になし30問
意欲(性格検査・正式版)約15分36問
意欲(性格検査・簡易版)特になし36問または48問

※詳しくは「玉手箱の所要・試験時間と問題数を科目別に解説!サンプル問題付き」をご覧ください。

<CAB>

科目試験時間問題数
法則性(Web)12分30問
法則性(ペーパーテスト)15分40問
命令表(Web)15分36問
命令表(ペーパーテスト)20分50問
暗号(Web)16分30問
暗号(ペーパーテスト)20分39問
四則逆算(Webのみ)9分50問
暗算(ペーパーテストのみ)10分50問
性格検査(Web)約20分68問
性格検査(ペーパーテスト)約30分68問

CABにはWeb-CABとペーパーテスト型のCABがあります。

Web-CABはペーパーテストをもとに作られたWebテスト(PCから受検するテスト)です。

受検場所は自宅となります。

※専用に試験会場に出向いて、試験会場に設置されているPCで受検するタイプは「C-CAB」と呼ばれています。C-CABの出題範囲や試験時間・問題数はWeb-CABと同じです。詳しくは「玉手箱のテストセンターとは?47分?電卓は?会場予約や導入企業・問題例・服装について解説」をご覧ください。

玉手箱とCAB(Web-CAB)の見分け方

企業から送られてきたWEBテストのURLに「e-exams」の記載があれば、そのWEBテストは玉手箱またはCAB(Web-CAB)となります。

※「玉手箱のURLの見分け方が1秒でわかる!他のWEBテストの見分け方もご紹介」もぜひ参考にしてください。

つまり、URLだけで玉手箱かCAB(Web-CAB)を見分けることはできません。

玉手箱かCABかを見分けるには、URLにアクセスして受検画面にログインする必要があります。

玉手箱もCABも、ログインすると以下のような科目一覧画面に遷移します。

科目一覧画面

上記の科目一覧画面では、受検科目として計数や言語が用意されているので、CABではなく玉手箱であることがわかります。

※「玉手箱の計数理解(非言語・数学)のコツ!終わらない人続出?例題・練習問題と解答付き!」もぜひ参考にしてください。

逆に、計数や言語の記載がなく、法則性や命令表・暗号などの記載があればそのWEBテストは玉手箱ではなくCABであるとわかります。

玉手箱とCABの見分け方は科目一覧画面に記載されている科目名をチェックすることと覚えておきましょう。

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玉手箱とCABの違いを問題例で解説

玉手箱とCABが全然違うWEBテスト(適性検査)であることはお分かりいただけたかと思いますが、実際に出題される問題はどれくらい違うのか気になる人も多いでしょう。

ここからは、玉手箱の論理的読解と図表の読み取り、CABの法則性と四則逆算の例題をご紹介します。

※「玉手箱の問題・例題を全科目紹介!練習問題も無料!どんな問題か知りたい人必見」もぜひ参考にしてください。

【玉手箱:論理的読解の例題】

次の文章を読み、各設問文についてA、B、Cのいずれかにあたるか答えなさい。

研究には、さまざまな方法があリます。実験室で行う研究、書物と向き合う研究、コンピュータで計算する研究など、分野や対象、目的によって方法は異なります。人間社会の文化のさまざまな姿を実証的に明らかにしようとする文化人類学は、「フィールドワーク」という研究の方法を何よりも重視します。これは、研究者が対象となる地域に自ら足を運び、そこに滞在しながら調査をすることです。

文化人類学は、世界中に植民地をもっていた19世紀のイギリスで誕生します。当時の文化人類学者たちは、自分でフィールドワークをするのではなく、各地の植民地行政官や旅行者たちが書いた本を集めて書斎で勉強し、人類の文化についての理論を考えるという方法をとっていました。このため、めずらしい文化の断片的知識を寄せ集め、全体を想像でつなぐといった、実証的でない研究もしばしば行われていたのです。

このような、自分で現地に行って調査をしない研究の姿勢は、後に「安楽いす人類学」(書斎にこもって行う文化人類学)などと批判されるようになりました。そして、研究者自身が「足で学ぶ」、つまり、対象となる地域を訪れ、直接観察を通して文化を学ぶという方法を重視する現在のスタイルが発立しました。文化人類学が生み出したフィールドワークという方法は、やがて社会学などのほかの学問にも大きな影響を与え、今日では多くの分野がそれを取り入れています。

出典:『手話の世界を訪ねよう』亀井伸孝、岩波書店

A:文脈の論理から明らかに正しい。または正しい内容を含んでいる。

B:文脈の論理から明らかに間違っている。または間違った内容を含んでいる。

C:問題文の内容だけからでは、設問文は論理的に導けない。

(1)書斎にこもって研究を行う姿勢への批判が、フィールドワークを重視するスタイルの確立につながった。

(2)研究者が断片的知識から全体を想像でつなぐ方法のことを、フィールドワークという。

(3)19世紀の植民地獲得競争で勝てなかった国々では、文化人類学の代わりに社会学が発達した。

(4)19世紀の文化人類学者は知識を想像で補う必要がなかった。

【解答&解説】

(1)正解はAです。本文に「自分で現地に行って調査をしない研究の姿勢は、後に「安楽いす人類学」(書斎にこもって行う文化人類学)などと批判されるようになりました。そして、研究者自身が「足で学ぶ」、つまり、対象となる地域を訪れ、直接観察を通して文化を学ぶという方法を重視する現在のスタイルが発立しました」と記載があります。

(2)正解はBです。(1)の通り、フィールドワークとは対象となる地域に研究者自身が滞在して調査する手法のことです。

(3)正解はCです。本文では、植民地獲得競争や、それに勝てなかった国々のことは述べられていません。

(4)正解はBです。本文に「当時の文化人類学者たちは、自分でフィールドワークをするのではなく、各地の植民地行政官や旅行者たちが書いた本を集めて書斎で勉強し、人類の文化についての理論を考えるという方法をとっていました」とあります。知識を想像で補う必要がなかったのではありません。

※「玉手箱の論理的読解のコツは?具体例で解説!練習問題付き」もぜひ参考にしてください。

【玉手箱:図表の読み取りの例題】

以下の表を見て問いに答えなさい。

<電子計算機・同付属装置製造業の事業所数、従業員数、製造品出荷額>

事業所数[件]従業員数[人]製造品出荷額[百万円]
19902,030166,5368,345,873
19912,041164,9008,760,932
19921,901164,4928.302,521
19931,776162,2098,296,003
19941,600150,5878,222,712

1991年の事業所数を1とすると、1992年の事業所数はおよそどのように表せるか。最も近いものを、以下の選択肢から1つ選びなさい。

  • 0.83
  • 0.87
  • 0.91
  • 0.93
  • 0.96

【解答&解説】

1991年の事業所数は2,041件、1992年の事業所数1,901件です。

よって、1991年の事業所数を1とすると、1992年の事業所数は1,901÷2,041=0.931・・・となるので、正解は0.93・・・(答)です。

※「玉手箱の図表の読み取りとは?ボーダーやコツは?時間足りない場合は?練習問題付き」もぜひ合わせてご覧ください。

【CAB:法則性の例題】

上側の図形群の論理的な並び方を満たす図形を、A〜Eの中から1つ選びなさい。

法則性の例題

【解答&解説】

上側について、左の文字は「こ→け→く→き」と変化しています。

このことから、か行を「お段(こ)→え段(け)→う段(く)→い段(き)」と並べていることがわかるので、?に入る左の文字はか行のあ段()であると推測できます。

この時点で答えはAまたはCに絞れます。

続いて、上側の右の文字は「あ→か→さ→た」と変化しています。

これは「あ・か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ」と並べていることがわかるので、?に入る右の文字は「」であると推測できます。

以上より、答えはC・・・(答)となります。

※「玉手箱で法則性は出ない!CABで出る!解答集はある?他に出るWEBテストは?」もぜひ参考にしてください。

【CAB:四則逆算の例題】

□に入る数値として正しいものを選択肢の中から1つ選びなさい。

□×0.5=18÷72

  • 0.2
  • 0.5
  • 2
  • 5
  • 25

【解答&解説】

□=(18÷72)÷0.5=0.25÷0.5=0.5・・・(答)となります。

CABの対策方法は?

最後に、CABの対策方法を科目別に解説して本記事を終了とします。

まずは法則性からです。

法則性

CABの法則性の対策方法は以下2つのポイントを意識しながら問題演習を積んでいくことです。

  • 図形がたくさんある側から見ていく
  • 迷ったら単純な法則性のものを選ぶ

まず前者に関してですが、図形がたくさんある側から見ていくと法則性を見つけやすくなります。

例えば、図形群の空欄が右寄りの場合は左から右へと見ていきます。空欄が左寄りの場合は右から左へと見ていきます。

空欄が中央の場合は左右の両方から見て、見つけやすい方から法則性を探していくことをおすすめします。

後者に関してですが、複数の答えが考えられ、どの選択肢を選ぶか迷う場合、CABの法則性の問題傾向から考えると、より単純な法則性によって導ける選択肢が正解となりやすいです。

命令表

命令表の対策方法は以下10種類の命令を事前に頭に入れておくことです。

  • 上下を逆さまにする
  • 左右を逆さまにする
  • 前の図形を消す
  • 次の図形を消す
  • 前の命令を取り消す
  • 次の命令を取り消す
  • 前の図形と入れ替える
  • 図形の順序を4・3・2・1の順にする
  • 図形の順序を3・4・1・2の順にする
  • 図形の順序を2・1・4・3の順にする

暗号

暗号の対策方法は以下4つのポイントを意識しながら練習問題を解いていくことです。

  • 変化した内容をメモする
  • 通過している暗号が少ない図形から考える
  • 「共通の変化」と「共通の暗号」を探す
  • 図形の途中経過をメモする癖を付ける

それぞれの詳細については「玉手箱で暗号は出ないがCABでは出ます!他に出るWEBテストは?」で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

四則逆算

四則逆算の対策方法は以下4つのポイントを意識しながら問題演習を積むことです。

  • 序盤の問題は時間をかけずに解く
  • 割り切れる分数は小数に変換する
  • 11×11〜19×19までの計算結果を暗記する
  • 混乱した場合は勘で回答して次の問題に進む

ちなみにですが、四則逆算はCABだけでなく玉手箱の出題範囲にもなっているので優先度を高めて対策しておきましょう。

上記4つのポイントの詳細は「玉手箱の四則逆算・四則演算とは?練習問題とコツ!時間足りない人は?ボーダーは?」で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

暗算

CABの暗算では以下の例題をご覧いただくと分かる通り、正確に計算することは求められません。

【例題】

以下の計算問題を暗算で解き、正しい答えを選択肢の中から1つ選びなさい。詳しい計算は求めません。できるだけ速く答えを推測してください。

1258+67+521

  • 1946
  • 2216
  • 1656
  • 716
  • 1846

【解答&解説】

1258=1260、67=70、521=520として考えると、(与式)=1260+70+520=1850となるので、最も近い選択肢は1846・・・(答)となります。

CABの暗算は、四捨五入や切り上げ・切り捨てなどを上手く使い、概算をすると、その計算結果に最も近い選択肢が正解となるように問題が作られています。

上記を意識した上でたくさんの練習問題をこなし、計算スピードを上げていきましょう。

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今回は玉手箱とCABの違いや見分け方について解説していきました。

玉手箱=CABと勘違いしていると出題されない問題の勉強・対策に時間を費やしてしまう恐れがあります。

WEBテストを受検予定の就活生や転職活動中の社会人は自分が受検するWEBテストの正確な出題範囲を理解するようにしましょう。

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