WEBテスト(適性検査)の玉手箱は転職(中途採用)の選考フローでも導入されています。
※「玉手箱とは?対策方法や試験の特徴は?対策いらない?完全解説で就活生・社会人必見!」もぜひ参考にしてください。
転職の玉手箱は落ちないという噂もありますが、それは間違いなのでご注意ください(後ほど詳しく解説します)
本記事では玉手箱の受検回数=100回超・日本で一番玉手箱を熟知している私アキラが、転職の玉手箱は落ちるのか・対策方法や何割取れば通過するのか・おすすめの問題集などについて解説します。
玉手箱を受検予定の転職活動中の社会人はぜひ参考にしてください。
ちなみにですが、玉手箱にはたった3時間の勉強で玉手箱が通過してしまう勉強法があります。
これさえあれば限りなく少ない努力で内定に大きく近づきます。
これは私が100回以上もの玉手箱受検を通して生み出した、どの本にも載っていない超コスパの良い究極の勉強法です。
興味のある人はぜひ以下のボタンからその方法をチェックしてみてください。
転職の玉手箱は落ちる可能性あり!何割取れば通過する?
冒頭でも解説した通り、転職(中途採用)の選考フローで導入されている玉手箱は点数が低いと落ちることも全然あるのでご注意ください。
玉手箱のボーダーはもちろん企業によって異なるので一概には言えませんが、目安としては5割程度です。
※「玉手箱のボーダー・合格ラインは?正答率目安・何割取ればOK?コンサル業界・中途は?」もぜひ合わせてご覧ください。
玉手箱は数多くあるWEBテスト(適性検査)の中でも比較的難しいWEBテストなので、企業によっては4割程度でも通過することがあります。
※「玉手箱は難しいので要注意!3時間の勉強で通過する極秘裏ワザをご紹介」もぜひ合わせてご覧ください。
なので、玉手箱を受検予定の社会人は、まずは4割程度の得点を取れるように勉強・対策を進めていきましょう。
※「玉手箱は4割で通過する?4割取るためのポイントを科目別に解説」もぜひ参考にしてください。
転職の玉手箱の対策方法は?
玉手箱の対策を行う前に、まずは玉手箱で出題される科目と試験時間・問題数を把握しておきましょう。
科目 | 試験時間 | 問題数 |
---|---|---|
論理的読解(言語) | 25分または15分 | 52問または32問 |
趣旨判断(言語) | 10分 | 32問 |
趣旨把握(言語) | 12分 | 10問 |
四則逆算(計数) | 9分 | 50問 |
図表の読み取り(計数) | 35分または15分 | 40問または29問 |
表の空欄の推測(計数) | 35分または20分 | 35問または20問 |
論理的読解(英語) | 10分 | 24問 |
長文読解(英語) | 10分 | 24問 |
パーソナリティ(性格検査・正式版) | 約20分 | 68問 |
パーソナリティ(性格検査・簡易版) | 特になし | 30問 |
意欲(性格検査・正式版) | 約15分 | 36問 |
意欲(性格検査・簡易版) | 特になし | 36問または48問 |
※詳しくは「玉手箱の所要・試験時間と問題数を科目別に解説!サンプル問題付き」をご覧ください。
受検企業がすでに決まっている人は、その企業で出題される科目を「ONE CAREER PLUS」などで調べて、その科目を重点的に対策してください。
「ONE CAREER PLUS」ではその企業に実際に応募した人の選考体験談が掲載されており、WEBテスト(適性検査)で出題された科目も掲載されているので非常に便利です。
受検企業がまだ決まっていない人は論理的読解(言語)と図表の読み取り(計数)の対策を重点的に行いましょう。
上記2つの科目は、玉手箱を導入している企業の中でもかなり多くの企業が採用している科目です。
※「玉手箱採用企業一覧100選!受けられる企業で練習!ESなしや英語がある企業も」という記事もぜひ参考にしてください。
それぞれの例題は以下の通りです。
【論理的読解の例題】
次の文章を読み、各設問文についてA、B、Cのいずれかにあたるか答えなさい。
「マニュアル人間」という言葉を耳にして久しい。マニュアル以上のことができない、マニュアルを外れたことに対応できないといった人物を指し、世の中のマニュアル化を憂慮したものだ。事実、仕事や勉強、子育てまでマニュアルなしでは何もできないような状態に陥る人が増加している。自分で何も考えず、苦労しないで成功するためにマニュアルに従い、自発的に何かをやろうという活力が感じられない。工夫や創造による満足感や充実感が得られず、次第にやる気を失っていくのだという。
一方、最近ではマニュアル自体を軽視するような風潮もあるらしい。「型通り、ばか正直にやらなくても大丈夫だろう」「少しぐらい手抜きしても構わないだろう」という意識から、確認不足やいいかげんな作業が増えているようだ。なかには「だいたいこんなもんだ」とマニュアルさえ読まない人もいるという。
本来、マニュアルとは、個人の技量に依存せず、誰でも同様に良質な業務ができるように手順やルールなどをまとめたものである。あくまで基礎的なものであり、場面場面で個人が臨機応変に対応していかなくてはならない。ところが、マニュアルに頼るあまリ思考を停止してしまうと、ちょっと考えればわかる正しい判断ができなくなる。それがミスにつながり、お役所から大企業まで、様々な不祥事を起こしてしまうのだ。マニュアルの過信によって自らの思考力や試行錯誤の姿勢を失なってしまえば、自発的な行動や自由な発想は生まれてこないだろう。
出典:『史上最強 玉手箱&C-GAB 超実戦問題集』
A:文脈の論理から明らかに正しい。または正しい内容を含んでいる。
B:文脈の論理から明らかに間違っている。または間違った内容を含んでいる。
C:問題文の内容だけからでは、設問文は論理的に導けない。
(1)考えることや苦労をしたくない気持ちがマニュアルに依存する傾向を生み出している。
(2)マニュアル依存をよしとしない姿勢からマニュアル軽視の風潮が生まれている。
(3)基礎だけでなく、応用までを網羅したマニュアルがあれば、ミスは発生しない。
(4)自分で考えて自発的に行動すれば、マニュアルは不要になる。
【解答&解説】
(1)正解はAです。本文に「自分で何も考えず、苦労しないで成功するためにマニュアルに従い、自発的に何かをやろうという活力が感じられない」と記述があります。
(2)正解はBです。本文に「マニュアル自体を軽視するような風潮もあるらしい。「型通り、ばか正直にやらなくても大丈夫だろう」「少しぐらい手抜きしても構わないだろう」という意識から、確認不足やいいかげんな作業が増えている」とあります。「マニュアル依存をよしとしない姿勢から」の軽視ではありません。
(3)正解はCです。設問文の内容は本文に記載がありません。
(4)正解はCです。「マニュアルは不要になる」とは本文には書かれていません。
🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽
【図表の読み取りの例題】
図表を見て次の問いに答えなさい。
<日本におけるエビの国別輸入金額の前年比増減率>
2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | |
---|---|---|---|---|
ベトナム | -11.1 | -0.5 | 33.6 | 11.8 |
インド | 8.6 | -19.5 | 60.5 | 14.9 |
インドネシア | -0.5 | -0.7 | 34.0 | -6.7 |
アルゼンチン | 78.4 | 46.2 | 29.1 | 34.8 |
タイ | 6.5 | -3.6 | -22.2 | -28.7 |
2019年から2021年の輸入金額の増減率を調べたとき、3番目に高かったのはどの国か。
【解答&解説】
2019年から2021年の増減率ということは、2019年を基準として考えるということです。
つまり、2019年を100%とすると、2021年はどうなるか、という観点で考える必要があります。
例えば、ベトナムは2019年を100%とすると、2020年はそれより33.6%増加しているので、100×1.336=133.6[%]となります。
※増減率の計算方法がわからない人は「玉手箱で増加率・伸び率の求め方は必須知識!利用シーンをご紹介」をご覧ください。
さらに、2021年はそれより11.8%増加しているので、133.6×1.118≒149.4[%]となります。
上記のように考えると、インドとアルゼンチンとタイはわざわざ計算する必要がないことがわかります。
インドとアルゼンチンは2019年から2021年の増減率で明らかに上位2つに入ります。
また、タイは明らかに最下位です。
なので、残ったベトナムとインドネシアについて調べます。
インドネシアは2020年は100×1.34=134[%]、2021年は134×(1-0.067)=125[%]となります。
したがって、ベトナムはインドネシアより増減率が高いことがわかります。
よって、答えはベトナム・・・(答)となります。
論理的読解と図表の読み取りの例題は以上となりますが、英語と趣旨把握(言語)を採用している企業はかなり少ないので、対策の優先順位は低くて問題ありません。
※趣旨把握の例題を知りたい人は「玉手箱の趣旨判定のコツは?趣旨把握との違いも例題で解説」をご覧ください。
以上の前提の上で、本記事では論理的読解(言語)と図表の読み取り(計数)の効率的な対策方法をご紹介します。
※「玉手箱の言語のコツは?練習問題・解答も!おかしい・難しいという声もご紹介」もぜひ参考にしてください。
まず、論理的読解を解くためのポイントは以下の3つです。
- 選択肢A〜Cの意味を事前に理解しておく
- 設問文を先に読む癖を付ける
- 時間を意識しながらわからない問題は勘で回答する
以上の3つを意識しながら玉手箱の問題集などで問題演習を積むと効率良く点数を伸ばすことができます。
※転職活動に使えるおすすめの玉手箱の問題集はこの後ご紹介します。
それぞれのポイントの詳細は「玉手箱の論理的読解のコツは?具体例で解説!練習問題付き」で解説しているので、ぜひご覧ください。
そして、図表の読み取りのポイントは以下の3つとなります。
- わからない問題は時間をかけずに勘で回答する
- 余計な情報に惑わされないようにする
- 問題を解くために必要な公式を覚える
こちらも以上の3つを意識しながら問題演習を積みましょう。
それぞれのポイントの詳細は「玉手箱の図表の読み取りとは?ボーダーやコツは?時間足りない場合は?練習問題付き」をご覧ください。
ちなみにですが、玉手箱は1週間もあれば十分に対策可能です。
「玉手箱対策は1週間で可能!具体的スケジュールを大公開」という記事もご用意しているので、玉手箱を受検予定の転職活動中の社会人はぜひ合わせてご覧ください。
さらに言うと、1週間ではなく、玉手箱にはたった3時間の勉強で玉手箱が通過してしまう勉強法があります。
これさえあれば限りなく少ない努力で内定に大きく近づきます。
これは私が100回以上もの玉手箱受検を通して生み出した、どの本にも載っていない超コスパの良い究極の勉強法です。
興味のある人はぜひ以下のボタンからその方法をチェックしてみてください。
【転職】玉手箱のおすすめ問題集は?
転職活動をしている社会人におすすめの玉手箱の問題集は『これが本当のWebテストだ!1』です。
「SPIノートの会」という多くのWEBテスト(適性検査)を研究しているグループが執筆しており、実際の玉手箱で出題される問題の難易度に近い問題がたくさん掲載されています。
筆者も実際に購入してみましたが、忙しい社会人でもそつなくこなせるちょうどいい問題量(全部で336ページ)なので、モチベーションが下がることなく勉強を続けられます。
解答・解説も丁寧なので、学生時代に勉強が苦手だった人にもやさしい問題集です。
講談社から出版されており、料金は税込1,650円です。
玉手箱を受検予定の社会人はぜひ購入してみてください。
※「玉手箱の対策本・問題集・参考書を全冊紹介!ダウンロードできる?おすすめは?ランキングも!」という記事もぜひ合わせてご覧ください。
転職では玉手箱とSPIどっちが多い?
WEBテスト(適性検査)市場でシェアNo.1を占めているのはSPIです。玉手箱はシェアNo.2となります。
※SPIの導入社数は15,000社を超えています。玉手箱の導入社数は非公開となっていますが、SPIに近いくらいの導入社数が存在すると筆者は推測しています。
なので、導入社数から考えると玉手箱よりもSPIを受検する機会の方が可能性としては高いでしょう。
SPIと玉手箱では出題される問題の内容がかなり異なるので、SPIの対策をしっかりやったからといって、玉手箱でも点数が取れるとは限りません(逆も然りです)
玉手箱は上記でご紹介した科目が出題範囲となっており、1つの科目で出題される問題は同じ形式のものがずっと続きますが、SPIは非常に幅広い分野からバラエティに富んだ問題が出題されます。
例えば、SPIの言語の出題範囲は二語の関係や熟語の成り立ち・語句の意味・長文読解など多岐に渡ります。
SPIの非言語の出題範囲も速度算や損益算、仕事算や集合・推論・場合の数など多岐に渡ります。
就活生・転職活動中の社会人は基本的には玉手箱よりもSPIの対策を優先すると良いでしょう。
とはいえ、玉手箱もSPIに迫るくらいの導入社数があると推測できるので、余力があれば玉手箱の対策もSPIと並行して行えると理想です。
※「玉手箱とSPIの違いは?どっちから勉強?対策本や見分け方・難易度も解説!どっちが難しい?解答集は?」もぜひ参考にしてください。
🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽
今回は転職の玉手箱は落ちるのか・対策方法や何割取れば通過するのか・おすすめの問題集などについて解説していきました。
転職時のWEBテスト(適性検査)は就活よりボーダーが下がる傾向にありますが、決して油断はしないようにしましょう。